まわたふとん
よい眠りを導くためには、3つのキーワードが大切。
こころとからだを「温め」「ゆるめる」「ほぐす」ことが上質な睡眠への近道です。
真綿(まわた)とはどういうものなのか、知っていますか?
聞いたことがないとか、「綿」の字がつくからコットンのこと!と答える方が多いのではないでしょうか。
真綿とは「繭(まゆ)」を綿状に引きのばしたもののこと。
「木綿(もめん)」わたと混同しないように真綿と呼ばれるようになりました。
同じように繭からつくられるものに絹があります。
これは、繭から紡いだ生糸でつくられた織物のこと。
真綿と絹はいわば姉妹関係になります。
天然繊維の女王と呼ばれている絹と同じ、繭を原料とする真綿は、絹同様のすぐれた特性があり、強く、軽く、保温性に富むため古くから防寒着として用いられ「ふとんわた」としても利用されてきました。(羽毛ふとんよりはるか古より日本では寝具として用いられてきました)
それは、「真綿ふとん」と呼ばれ高級品として珍重されていました。
その化学的な特性が解明され、今では、人間にやさしい天然の健康素材として脚光をあびるようになり、真綿ふとんも健康寝具として注目されています※
(※印の部分は原稿外から引用)
真綿ふとんがかぎりなく人にやさしいワケは ~
- さわやか
- ~ だからムレを防ぎ肌を心地よく保ちます!
- あたたかい
- ~ だから肌触り良く快い暖かさで眠れます!
- 心地いい
- ~ だから穏やかな寝心地でリラックスできます。
- 清潔
- ~ だから健康に良く清潔で衛生的です!
- やさしい
- ~ だから美肌効果に大いに役立ちます!
- 安心
- ~ だから燃え難く軽くて丈夫、安心です。
だから・・・
- ムレや湿気を感じず熟睡したい!
- 肌さわりが良く、冷えを感じず、あたたかなふとんで眠りたい!
- アレルギーやアトピーから解放されたい!
- みずみずしい健康的なお肌でいたい!
- わたぼこりがなく清潔なふとんで眠りたい!
- こころを穏やかにリラックスして眠りたい!
等々をかなえるのが真綿ふとんなのです。
こどもからシニアの方まで、よりよい眠りと健康を生み出す寝具なのです。
- 真綿ふとんに使用される真綿には ~
- 羽毛ふとんの品質が、羽毛の種類や産地によって決まるように、真綿ふとんにも種類や産地があります。
国産 | 入金真綿 近江真綿 | 中国 | 帽子真綿 |
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日本国内の産地には大きく分けて2つの種類があります。
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入金(いりきん)真綿
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福島県保原町を中心とした一体で生産される真綿で、全国一の生産量を誇り、「入金真綿」という銘柄で全国に知られています。
入金真綿は、福島県内産の繭だけを用い、いまから370年前の慶長年間の頃に考案された「袋真綿」という製法でつくられています。この型が大判小判の貨幣入れに似ていたところからこの名がつけられたとか、古来貴重品であった真綿の取り引きにあたり、前金または現金取り引きですぐに入金したのでこの名がついたとか言い伝えられています。
国産真綿の最高級品で、その大半は結城紬など高級紬織物の原糸として使われ、若干量が高級寝具用わた等に使われます。入金真綿を使ったふとんは、繭5個でつくる袋真綿を何層にも重ねあわせてつくられるため、空気をたっぷり含み、心地よいあたたかさをかもしだします。また、1日に2人がかりで2枚のふとんしかつくれないため、たいへん高価なものになります。 -
近江(おうみ)真綿
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滋賀県坂田郡近江町一帯で生産される真綿です。厳選された繭を使用し、「角真綿」といわれる製法でつくられます。その製法、ふとんに手挽き方は伝統の手法で行っており、とくに手挽きの技術は丹念。かさ高があり、多くの空気を含み、真綿独特のあたたかさのある真綿ふとんになるのが特長です。